もう15年も前にあった話し。 
当時20歳だった俺は高校からの友人と飲みに出掛けた。居酒屋で飲み、終電も無くなりさあどうしようかとボウリング場の駐車場で腰掛け話していた。 
遠くから改造原付の音が近づいてきた。 
そこは地元ヤンキーの溜まり場だったらしく、ワラワラ集まるDQN達。 
「アァ！？ｯﾝﾀﾞﾗｧｱ!」良くわからない事を叫びながらいきなり数人に凹られ始める俺と友人。 
なんだかわからないまま防戦していると「タイマンハレヤコラァ！」と謎の言葉を叫び俺の前にゴリラみたいなガタイに安全靴装備の建築作業員風な奴が来た。タイマン。特攻の拓で知ってますよ。一対一だ。 
酔った勢いか俺も「最初の一人は必ず後遺症が残るぞ！」とか言って構えて… 
やっちまった。親指を立てて目を。無我夢中で耳を。どうなったかは想像にお任せするし俺も友人もすぐ走って逃げたからその後は知らない。 
ただ、右手は親指を立てたまま拳が全部当たったし、右耳を掴んだまま体が回転した。たぶん俺の想像した通りの事があったはず。 
今でも捕まるんじゃないかと心の隅で怯えている