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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時]
2015年04月13日 20:32
■体験談
私は幼い頃、体が小さく鈍くさかったのでいじめっ子達の格好の的にされた。毎日のように小突かれ叩かれ暴言を吐かれ泣かされていた。
その時も公園で大勢の子達に泣かされていた。でも急に蜘蛛の子を散らすように逃げて行ったので?と思って後ろを振り向くと大きな犬が仁王立ちしてた。犬はゆっくりと私に近づいてきたが、恐怖で全く動けず「もうダメだ、襲われる…」と観念してたら、その犬は私の涙で濡れた顔を舐めた。まるで慰めてくれているかのように。私の傍に座ってしっぽをブンブンと振って「もう大丈夫」と言ってたような気がした。





ほどなく飼い主さんが飛んできて犬をメチャクチャ叱ったので、私は「この犬は私をいじめっ子達から助けてくれたの。怒らないで」と言った。飼い主さんは「そうだったの? でも主人から勝手に離れた事はいけない事だから、ちゃんと叱らないとダメなの」と暫く犬にお説教。
お説教が済んだら、撫でて良いよと言われてうんと撫でて、助けてくれてありがとうとお礼を言った。
それがグレートデンの「さくらちゃん(仮)」との出会いだった。公園や道で会うとしっぽ振って挨拶してくれて、時々飼い主さんとさくらちゃんと一緒に遊んだ。私はさくらちゃんが大好きだった。
大きな犬といつも一緒にいる為か、私を苛める子が減ってきた。それどころか「大きな犬を手なづけた」という事で一目置かれるようになり、苛めた事を謝ってきて一緒に遊んでくれる子も増えて来た。

だが、それを面白く思わなかった奴が居た。   
学年でボス風吹かすA。でもさくらちゃんの外見にビビり、なかなか私に手を出せない。そこでとんでもない行動に出た。
私と友達とさくらちゃんが(飼い主さんもいた)公園で遊んでいたら、Aが遠くから石を投げてきてさくらちゃんに当たった。Aは、怒ったさくらちゃんは近くにいる我々を先に襲うと目論んでいたらしいが、さくらちゃんはA
が犯人と見抜き、Aに向かって吠え始めた。止せば良いのにAは悲鳴を上げて石を投げる。飼い主さんが「止めろ!」と言っても石を投げ続け、怒ったさくらは猛ダッシュ。飼い主さんは勢いで転んでリードが手から離れてしまった。Aは走って逃げたが、さくらちゃんに追いつかれ尻をかまれた。
Aの親が飼い主さんを訴えたが我々の証言で「Aが先に石を投げた」という事でさくらちゃんへの法的お咎めは無かった。でもさくらちゃんは「人を噛んだ」という事で町内の人の目が厳しくなり、飼い主さんは引っ越す事になってしまった。
もうさくらちゃんと会えなくなるかと思うと本当に悲しかった。腹が立って殆どヤケでAに殴り掛かったら私の剣幕にビビったのかAが泣きだした。Aはそれからボスの座から転落、逆に皆からチビに負けた奴と苛められるようになった。
飼い主さんはかなり遠くに引っ越してしまったので、なかなか会いには行けなかった(連絡は取ってた)数年してやっとさくらちゃんと会えたが、その時はもうさくらちゃんは年で自力では立てなくなっていた。でも私の事は覚えていてくれて、しっぽ振って再会を喜んでくれた。会って数日後にさくらちゃんは亡くなった。彼氏に振られた時以上に泣いた。
それから10数年、やっと環境が整ったので、あの飼い主さんからさくらちゃんの玄孫を貰い受けた。「さくら」と名付け今私の足元で寝ている。毛色はあのさくらちゃんとはちょっと違うけど。


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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2015年04月14日 21:24 ID:kijyomatome1