63: 名無しさん@おーぷん 2015/10/26(月)17:21:54 ID:nIS
小学六年の時に学校主催でキャンプがあった。

で、当然ながらキャンプファイヤーがあるわけだが、そこでクラスごとに出し物をするのな。
うちのクラスはラップ調の某グループの曲に合わせてダンスすることになった。

学校行事なので事前に皆で何度も練習して備え、いざ当日のキャンプファイヤーで、ちょいとした問題が。
最初に出し物を披露した別のクラス(六年の一組。出し物の順番は素直に組の番号順で、うちは五組で最後)が、俺らと「まったく同じ曲」でダンスを披露したんだわ。
振り付けは違ってたが、同じ曲でダンスってモロ被りだった。
何をするかは担任教師も知ってたはずなんだが、どうも出し物のすり合わせをしてなかった模様。





悪いことにというべきか、キャンプファイヤーの初っ端で披露されたせいか、一組のダンスは居合わせた他クラス一同から大喝采。
アンコールの唱和が起き、それに応じてノリノリのダンスが再び披露された。

それから三つ他のクラスの出し物が続いた後、俺達こと五組の出番が来た。当然、今更出し物や曲を変えることもできず。
個人的には実に気まずい思いで、つい先刻に二回流れた曲が三度流れる中、ダンスを披露した。
もう俺としては「こんなこともあるわな」と思いつつ、盛況のうちにキャンプファイヤーが終わってテントに戻ることを願っていた。

でもまあ、他のクラスの連中も別に笑ったりすることはなく、普通に拍手してくれて普通に終わり…かけたとき。
うちのクラスの中でも気が短いと評判だった男子が涙交じりに叫んだ。

「何で俺たちにはアンコールがかからないんだよ!?」

いやもう、空気が凍りつくってのはああいうことかと。
それまで賑やかだったキャンプファイヤーの場が、一瞬にして静寂に包まれたからな。
おそらく他クラス一同も無言の了解で「何も変なことはなかった」と、楽しいままに終わらせようとしていた空気が一瞬にして瓦解した。
頼むから空気読んでくれよ、と切に願ったのはあのときくらいだ。

その後、先生たちが、
・キャンプファイヤーの時間が押していること、
・できればすべてのクラスの出し物にアンコールして欲しいくらいだったがそうもいかないこと、
・なので先生たちの方で最初の一組以外にアンコールがかからないよう制止していたこと、
ということを説明し、その場はお開きになった。

しかし、あのときの空気が凍りついてひび割れるような感覚は、十年たった今でも思い出せる。
小学校六年の思い出として真っ先に思い出す、ささやかながらも子供心に「空気を読む」大切さを刻み込んだあの叫び声はまさに衝撃的だった。

64: 名無しさん@おーぷん 2015/10/26(月)18:30:11 ID:UpA
>>63
でもその男子の叫びもわかるなぁ、同じ曲を後からやる気まずさに加え
アンコールの有る無しで差までつけられちゃやりきれないわな
小学生くらいなら言ってやっちゃって良かったんじゃないのかな
人生そんな悲喜こもごもあるってみんな良い勉強になったと思うよ
なにより、先生の配慮の無さが笑えるわ
私は昔から教師が大っ嫌いだったから、あー奴らならそんなだろうと頷いちゃったよ

65: 名無しさん@おーぷん 2015/10/26(月)18:37:18 ID:DgX
>>63
目立ちたがりの自意識過剰だったんだろうなあ。
成長した今は馬鹿ッターになってそうだw

66: 名無しさん@おーぷん 2015/10/26(月)18:59:43 ID:6cS
楽しい小学校時代だったんだろうな、と思うと少し羨ましい

67: 名無しさん@おーぷん 2015/10/26(月)20:49:07 ID:4eY
年の割に物わかりが良すぎる、ジジイみたいな少年時代の>>63

引用元: ・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その10




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2016年11月16日 11:24 ID:kijyomatome1