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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2016年12月22日 04:35
■体験談

175センチ95キロで小中高と新入生の時は女子柔道部に誘われてたけど運動は大の苦手で、年齢=彼氏だった私。
他所の部門で全く話もした事にない男性から突然交際を申し込まれた。
そう言うのに全く耐性がなかったので舞い上がってしまい、交際3カ月でプロポーズされてOKした。
向こうの御両親に挨拶。全く女気がなかった一人息子が結婚相手を連れて来たと大歓迎された。
私は両親を事故で亡くしているのを知って
「これからは本当の親だと思って何でも相談しなさい」
と言われ、言葉だけじゃない色々な気遣いに感動していっぺんに未来の義両親の事が好きになった。





しかし、この時点では彼とキスどころか手も繋いでなかった。
結婚前に子供が出来たら困るから、そう言うのは結婚してからと言われてた。キスもダメなん?と思ったけど嫌われたくなかったので黙っていた。
式の日取りが決まり勤め先に結婚の報告をしたら、彼の元彼氏が「その結婚、ちょっと待った!」と言ってきて彼が私に告白して来たからくりが発覚した。
彼の元彼氏も同僚でカミングアウトするかしないかで悩んで喧嘩になり別れ、そこで彼は自暴自棄になって私と結婚する気になったのだった。
「親の結婚して孫の顔が見たいと言う期待に応えようとして空回りした」
「私さんなら、両親を亡くされているし万一バレても離婚すると言わないだろうと思った」
「私さんは、僕より大きし、もしかしたら私さん相手なら何とかなるかもと思った」
もう、ね・・・心の底から完膚なきまでに叩きのめされましたよ。
そりゃデブのデカ女ですけどね。そんなに蔑まれているとは・・・・
それを聞いた彼の御両親はブチ切れてお母さんは泣きながら彼をビンタした。
「あんたが、どう言う人を好きになるかは自由だけど、私ちゃんに対して何て酷い事言うの!」
「申し訳ない。本当に申し訳ない。もう結婚は無理だと思うけど出来る限りの事はするから・・・」
余りのショックに泣きながら彼の家を飛び出した。
 
次の日、会社に出社したものの既に噂は広まっており目線が痛かった。
何日か我慢して出社したが心が限界で上司に辞めたいと相談した。
「取りあえず、溜まってるを有給を全部使え、それでもダメなら病欠で処理するから心療内科を受診しておけ」
と上司は言った。
それから暫くは家で引き籠ってた。
数日後、彼のお母さんが訪ねて来た。
タッパーにおかずを沢山つめたのと御金の入った封筒を渡された。
「息子は彼氏これで許してもらえないのは分かるけど取りあえず御金はあって困るものじゃないから」
「悲しいのは分かるけど、何も食べないのはダメ」
「悲しい時は家にいちゃダメ。これから一緒にジムに行きましょう」
「悲しい時は筋トレよ。筋肉をつけるとテストステロンと言うホルモンが出て前向きな気持ちになれるから」
それから毎日、私はお母さんに連れ出され午前中はジムで筋トレに励んだ。
有給で3週間休み更に病欠で1カ月休んだ後に職場に復帰した時には、体重は80キロまで落ちていた。
職場に復帰して分かったのはヤル気≒筋力だと言うこと。
身体が軽いと作業がはかどる。今までフウフウ言っていた作業が楽々と出来て集中力も続く。
私はすっかり筋トレにはまり、仕事帰りに晩御飯を食べたらジムで2時間筋トレ、土日は半日筋トレ。
半年で体重70キロ、体脂肪率20%になった。
あれだけコンプレックスの塊で人に見られるのが嫌だったのに、気にならなくなった。
背を低く見せたくて底の薄い靴を履いてたのを辞めて、あえて高めのパンプスを履くようにした。
服が全然合わなくなったので、お母さんから渡された御金でマッチョを強調するような服に買い替えた。
仕事で交渉する相手の男より高い視点とごつい三角筋は、絶対に相手に負けない自信を与えてくれるような気がした。
仕事はドンドン上手く行くようになり対外的な仕事を任される事が多くなっていった。
今までの喪女人生が嘘の様にもてた。
けれども彼の事で男はこりごりだと思っていた私は仕事と筋トレしか興味がなかった。
なんちゃってバックパッカーの海外一人旅をした。
有名な聖地に登り戻ってきている途中で猛烈に御腹が痛くなった。食あたりらしかった。
ホテルにたどり着く前に私の御腹は限界を超えた。
言葉も全く分からない外国で、ホテルまでは、まだ徒歩で20分はかかる、その上、ホテルまでは繁華なところを通らないといけないのに、私のズボンはこんな状態・・・
余りの情けなさに道端で隠れて泣いていたら
「大丈夫ですか?」
と見知らぬ男性に日本語で声をかけられた。男性は私の汚れたズボンを見て悟ったらしく
「ちょっと、ここで待っててください」
と言って、どこかに行き5分ほどで戻ってきた。
男性は私を近くのマッサージパーラーにつれて行き、
「話はついているから、ここでシャワーを借りて下さい。僕は洗濯してくるので1時間半ほど、ここで休んで置いてください」
と言った。私はトイレに行きシャワーを浴び、汚れた服を出来るだけ洗い、マッサージパーラーのムームーみたいな服に着替えて、汚れた服を男性に渡した。
初対面の人に汚れた下着の洗濯をさせるなんて恥かしかったし申し訳なかったけれども、この服のままでは外に出れないので仕方がなかった。
男性に何度も謝り御礼を言ったが、
「困った時は御互いさま。気にしないでください」
と言って行ってしまった。
マッサージパーラーでは、暖かい石?か何かをタオルで巻いたものを御腹や腰の上に乗せながらマッサージをしてもらい、それが良く効いて腹痛は収まった。
男性は洗濯されて乾燥機にかけられた私の服を持って戻ってきた。
男性に御礼を言い、かかった御金を支払おうとしたが断られた。御礼に夕食を御馳走させてくださいと言ったが、
「もうすぐバスの時間なので」
と断られた。せめて連絡先を教えてくださいと御願いしたら名刺をくれた。
偶然にも御互いの職場は近所同士だった。日本に帰ったら絶対御礼をさせて下さいとお願いして男性と別れた。
ホテルに戻り、ホテルの前のレストランで夕食を食べていたら、あの男性が前の通りを歩いているのが見えた。
急いで支払いをしてレストランを飛び出し、男性を呼び止めたら、
「バスがキャンセルになって、しょうがないからホテルを探しているんだけれども空き部屋がなくて」
と言うので私の部屋に泊まってもらった。
あんな醜態をさらした女なんか嫌だったのか、男性が紳士だったのか、同じ部屋で寝たけど何もなかった。
この街でもう1日を観光するのが私の日程で、男性は朝イチのバスで移動し飛行機に乗る日程だった。
日本に帰ったら会う約束をして別れた。
日本で男性と再会した。
あんな出会いだから嫌われないかと心配だったが、男性は私の誘いを断らなかったので脈はあると思い3カ月ほどして告白しようと思い、
「あの・・・大切な話があります」と言ったら
「私のほうこそ大事な話があります。結婚を前提に交際して頂けませんか?」
と言われた。負けた。背丈や筋肉なら圧勝なんだけど、向こうの器のデカさに完敗。
今では私の旦那様。
僅か1年ちょっとの出来事だったけど、人間、心の持ちようと言うか、私の心の中の物差しが全く別物に変わった。

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