この話を初対面で、すれ違いざまに先輩に挨拶しただけの私に一方的に話して来た。
うっとおしかったけど、お世話になった先輩の知り合いだし、私も同じ研究科に進学予定だったから大人しく聞いていた。先輩も、新年度で人間関係が新しくなったところだから波風立てたくなかったらしい。

その後、校舎が違うので勘助を見る機会もなかったが、勘助は研究科の同期相手に「(先輩)に紹介された女の子(私)に迫られている。その子の大学ランクでは嫁にするにはスレスレ微妙で、本人がどうしても望むなら仕方ない受け入れる努力をしよう」と話していたそうだ。
同期も適当に聞き流していたらしいが、その「女の子」の大学が今いるこの大学だとわかってからは相手にしなくなったそうだ。
内部進学者の方が多いんだから、そうなるわな。

その後、予定通りに勘助と同じ研究科に進んだ。
必修授業を受ければ「俺に追いつくために去年の俺と同じ授業を受けた」、事務でバッタリ会えば「運命」、昼休みに学食で(ry
あえて人前で変な仇名で呼ばれたりツンデレをからかう振りをされたが、無視したり言い返したりするといなくなった。
今なら笑い話だけど、当時は一人暮らしで帰りが遅いこともあって、なかなか恐怖だった。でも、うっとおしいだけで実害はなかった。

勘助は卒業後も、私の卒業までは何度も大学に来てつきまとっていた。
就職後、広報の関係で顔と名前が会社のサイトにちらっと載ったら、俺に見つけて欲しくて(ryとメールが来たらしいが、宛先が代表だった。暫くしてから広報の同期に雑談で聞いた。

「うっとおしい」って書く人、最近増えたなー

鬱陶（うっとう）しい

「鬱」を「欝」って書く奴とか