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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2017年04月01日 12:05
■体験談

実家では昔からずっと犬を飼っている。一番最初に家に来た犬は、来た経緯も性格も生活ぶりも一番ぶっ飛んでいた。

子供の頃、父が夜中に酔っぱらって帰って来たのだが、その時持っていた紙袋に柴の子犬(オス)が入っていた。父はどうやってその子犬を持って帰って来たのか全然記憶が無く、経緯は未だ分からない。子犬は汚れて無かったし、父は犬買えるような大金持ち歩いていないから、捨てられてたのを拾ったとか店で買ったのではなく、多分誰かが自分の飼い犬が産んだ子を父に押し付けたのではないかと思う。




子犬を連れて帰ったと聞いて最初母は怒ったが、子犬を見た途端、余りの可愛さに腰砕けになり飼う事に決定。子犬は容姿がポワポワなのと、当時の大河ドラマの影響で名前は「梵天丸(通称ボン)」に決定。
ボンは成長すると超イケメンな柴に。もう皆からモテまくり。ボンを散歩に連れて行くと、近所の人だけでなく、通りすがりの人からよく「可愛いですね。撫でていいですか?」と声掛けられた。撫でられてる間はボンはおとなしくじっとしているのだが、何かカッコつけて澄ましてる。姉曰く「お嬢さん、俺に触ると火傷するぜ…」「俺に惚れるなよ。ベイビー」…と言った感じでニヒルに決めてたような気がする。兄は「出会い」を期待して積極的にボンを散歩に連れて行ったが、いつもボンだけモテてガックリして帰ってきたものだ。超イケメンのボンに勝てる訳ないだろうが…。

あとよくメス犬飼ってる人から「ボンちゃんとウチのコ交配させて」と言う申し込みがあった。それでボンは目覚めたのか、あの季節になるとボンは時々夜中に紐を引き千切って脱走してご近所のメス犬にヨバイ掛けたり散歩中にいきなり挑みかかったり…。

ご近所の人に「ウチのコがボンちゃんに似た子犬産んだ」と言われる度に我が家は平謝り。でもボンのコは器量良しのコが多く貰い手には事欠かないらしいのと、「ボンちゃんのコならいいわ」と言って下さる人もいて大きなトラブルにはならないで済んだ。
鎖を強化しても脱走を許し、それに懲りて夜間はボンを家の中で繋いでいたけど、悪知恵に長けたボンは繋いだ鎖を上手く外してそれを体で隠して置いて、誰かが玄関開けたら猛ダッシュで脱出、を時々やらかした。コトが済んだら玄関で何食わぬ顔して「玄関見張っておきました~。脱走?何ですかそれは?」みたいな感じでちょこんと座ってた。どんなに叱っても何故かその性癖だけは治らなかった。
ボンが犬でまだ良かった。ボンが人間だったらイケメンだが下半身ユルユルな最低男で、いつか事件に巻き込まれてコろされてると思うわ。

実家の飼い犬はずっとボンの血筋を引く犬で続いていた(ボンのシ後、近所からボンのコを譲り受けた)でも今いるボンの子孫の15歳のメス犬はもう小梨で終わりそう。何度か交配させたけど妊娠しなかった。(理由は不明)ボンの血が絶えると思うとちょっと寂しい。


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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2017年04月15日 21:53 ID:kijyomatome1