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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2017年07月07日 23:10
■体験談

座敷童って本当にいたのかも知れない。

父の実家は元庄屋で広い屋敷と田畑があった。戦争直後多少田畑は取られたらしいが、元々働き者だった曽祖父一家がかなりの田畑を自分達で耕作してたので左程損害ではなかったらしい。
祖父が存命の時は盆正月には一族が祖父の家に集合、私も父に連れられて祖父の家に行った。そこで従兄弟達と遊ぶのが楽しみだった。





私が小学1~2年の頃だったと思う。夜従兄弟達と影絵遊びをしていた。一人が何かの影絵を作って皆でそれが何かを当てると言うものだった。状況が上手く文では説明できないので図にすると(下手だ…AA上手い人本当尊敬するわ…)
    |   |          |
    | 縁 |    和     |  
  庭 |   障          |壁  
    |   子          |
    | 側 |    室     |  
    |   |          |        

影絵をする人は一人で明かりが付いた和室に、あと残りは(全員で7人)は暗い縁側にいて、障子に映る影絵を見ていた。当てられたら交代しながら遊んでいたのだが、暫くして誰かが当てられてさあ交代、となった時にすぐに障子が開かない。それで障子を開けたら誰もいない。え?と思った瞬間気づいた。その時7人全員縁側にいたのだ。一体誰が?と怖くなって皆で大人たちがいる茶の間に逃げた。さっき起きた事を説明したら祖父はあっさりと「座敷童だ。遊びたかったんだろうな」
とある漫画で座敷童の話は知っていたので怖くは無くなった。それからは祖父の家に行く度に座敷童に「遊ぼうよ。出ておいで」と言ってみたけど姿は見せてくれず、あの夜のような事はそれきり起こらなかった。たまにお菓子が一個足りないと言うような事はあったが、従兄弟の誰かがつまみ食いした可能性もあるので何とも言えない。
従兄弟達は半信半疑だったが、私は実際に座敷童はいると信じてた。祖父の家はそれなりに裕福だったし、トラブルも大きな事故も起こった事も無く、絶対何かに守られてる感じがした。祖父も座敷童の事は大事にしてるようで、何か座敷童の為の儀式みたいな事をしているようだった(具体的に何するのかは教えてくれなかったので分からない)

祖父が亡くなって伯父の代になってからは父の実家は段々おかしくなっていった。
後を継ぐや否や、伯父は「古くなってきたし広すぎて管理が大変だから」と家屋を一回り小さく立て直し、「もう農業は辞めた」と農地は潰してアパートを建ててそれで生活することにしたそうだ。父達はアパート経営は止めとけと反対したけど、伯父は「オレの物なんだから口出すな!」と聞く耳持たず完全に農業を辞めてしまい、収入はアパートの家賃のみで生活するようになった。
そうしたら店子関係のトラブルは異常に多発するわ、悪徳不動産屋に騙されて幾つかのアパートを失うわ、伯母が男作って出て行ってしまうわ、従兄(伯父の長男)は家出して行方不明になるわでたちまち没落。

父は「農業の事しか知らんくせに、よく調べも勉強もせずにいきなり畑違いの事するからだ。バカな兄貴だ」と言ってるけど、私はあの家から座敷童が出て行ったからかも…と心の中で思っている。今も耳に残っている、あの影絵遊びではっきり聞いた子供の「…当たり。クスクス(笑い声)…」の声。従兄弟達の声とは違った。あれは座敷童の声じゃないかと思う。


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