533: 名無しさん@おーぷん 2016/05/25(水)20:18:12 ID:ZB1
衝撃ってほどでもないんだけど。

仲の良い幼馴染がいる。
親同士も仲良くて、保育所に入る前からよく一緒に遊んでたんだけど、
そいつの感性っていうか美的感覚が未だによくわからない。

クレヨンでお絵かきするとき、2人とも男だからロボとか怪獣とか描くんだけど、
そいつが描くロボットは、必ず右か左かどちらかの腕だけが不自然に大きい。
怪獣は片方だけ翼がなかったり、やたら大きかったりする。

「それ何かおかしいよ」と言うと「いいの、大きいほうの手が武器だから」って言う。




小学校に入ると、ランドセルに貼る蛍光シール(地域によるかも)を、
他のみんなが車のウインカーみたいに左右対称に貼ってるのに対し、
そいつは右側だけに2枚重ねて貼る。

理由を聞くと「右と左が同じより、違ってるほうが好き」と言う。

同じ高校を卒業して、それぞれ別の大学に進学して、夏休みに久しぶりにそいつに会うと、
髪型が左右でかなり違う長さのアシンメトリーになってて、左右で違う大きさのピアスをし、
片足側だけやたら破れて穴の開いたジーンズを履いていた。

今は浮世絵に興味を持ってるみたいで、
「左右どちらかに波が立ってたり、富士山の頂上がパースの中心に来てなかったりするところに侘び寂びを感じる」
とのこと。

ただ、そいつの左右非対称へのこだわりは病的なまでに強いものではなくて、
靴下が左右違うのは恥ずかしいとか、そのあたりの感性は普通。
左右非対称を他人に強制してくることもない。

話の流れで左右対称の苗字はルーツが在●の場合もあるって話を振ると、
へーそうなんだーって感じで特に偏ったヘイトもライクもない。
(ちなみに小学校のとき「自分の家のルーツを調べましょう」って授業で、
そいつの家はその地域にかなり昔からある苗字だった)

ほんとに物心ついたときからこうだったから、何かに感化されたとかいうのでもないと思う。
それ以外は全く普通の気のいい奴。

引用元: ・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その13




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