ハグ【カップル】
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【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2018年11月12日 10:49
■体験談

墓場に持って行く話です。身バレ防ぐために若干フェイク入れてますが、本筋は事実です。

私は幼い頃からままごとやお人形遊びとか女の子の遊びが大嫌いだった。男子に交じって木登りしたり缶けりしたり野球したりしていた。周りは単なるお転婆娘と思っていたし、私もそう思っていた。しかし思春期になると、私は男子には全く興味が湧かなかった。どちらかと言うと女子の方にちょっと性的興奮を感じた。





私は同性愛者なんだと思った。これは誰にも知られてはいけないと、ヒッシで普通の女性のフリをしていた。何人かの男性に告白されお付き合いはしてみたけど、どうしても「友達」の線を越える事が出来ずフラれた(もしくはフッた)
当然結婚は考えられず、親の持って来る縁談は難癖付けて回避。このまま独身街道を貫こうと決めていた。

そんな中、旦那と出会った。いきなり告白されたんだがこの旦那だけは違った。男性には興味ない筈なのに何故か旦那には心惹かれた。この人となら結婚しても良いと思いお付き合いを始めてその後結婚。婚前交渉は全く無かったんだけど何故か気にはならなかった。

でも初夜の場で旦那から衝撃のカミングアウト。旦那は性同一性障害だった。この頃まだこの病名は世間には殆ど知られておらず、私は何その病気?と聞いたら詳しいを説明してくれたんだけど、それを聞いた私は自分にも当てはまると思った。今まで女でいる事に物凄く違和感を感じてたから。目からウロコが滝の様に落ちた感じ。旦那は本能で私を同志だと見抜いたらしい。この女なら愛せると思って告白したそうだ。

私は失望はしなかった。同じ悩みを持つ者としてお互い気兼ねなく一緒に暮らせると言う安堵感の方が大きかった。肉体的×××は無しだけど、心の×××は達成したと思う。

当時世間にはまだこの障害が認知されてなかったから、結婚しても表向きは普通の夫婦として暮らした。でも2人きりの時は旦那は女装し私は男装して、立場を逆転して過ごしていた。この方が我々には自然な事、2人きりの時間は実に幸せだった。
一度トメが突然家に来てこの姿を見られて焦ったが、忘年会の余興でコントをする事になって、その練習だとヒッシで誤魔化した事もあったっけ。

性同一性障害者でも子供は欲しかった。けど旦那が女性相手だと意識するとどうやってもタタずまともな×××が出来なかったのと、子供が家に居る事で我々の心を開放する場が殆ど無くなると思って諦めた。子供が出来ない事でウトメには嫌味言われたし、私親には別な人と再婚しろとか散々言われた(表向きには旦那のEDと言ってある)でも旦那以外との男性とは結婚は考えられない。今でもそう。

でもこの前旦那が亡くなった。もう心の中さらけ出せる相手がいない。
ここ数年、ようやく障がいが世間に認知されて理解者も増えているけど、ずっと隠していて今更カミングアウトして新たな仲間を探しても…と言う思いがある。それよりも旦那を心から愛してた事は事実だからこのまま一人でひっそり生きていく。


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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2018年11月26日 21:24 ID:kijyomatome1