困る男
188: 名無しバサー[] 2009/03/07(土) 14:43:48
これは3年くらい前の話なんだが、関西のある川に友達と釣りに行った。
この日はかなり朝早く行った気がする。11月の後半だったんだがこの川は放射冷却で水面からすごく湯気が出る。その日は湯気プラス霧もすごい濃くてしばらく車の中で過ごしていたんだが秋は良く釣れるということもあり川辺に降りて行った。
釣り始めたが思っていた以上の霧だ。なぜか気持ち悪くなってきた。友達とはさほど距離はないのに見えない。いつもの川じゃない。車に帰ろうかと思うくらい心細いし不安だ。





190: 名無しバサー[] 2009/03/07(土) 15:25:08
しばらく俯いてしゃがんでいたら小さく足音が聞こえる………友達じゃない…裸足だ。ペチャペチャいっている。だんだん足音が大きくなってる気がした。こっち側に走ってきて消える。何度もこれを繰り返しているみたいだ。
声らしきものも聞こえた。「ァア……ォァ…………ァァッ」。
恐怖というより不安で泣きそうだ。それの姿を見たくない。俯いて目を閉じた。
その瞬間目を閉じた真っ暗な視界に毛の生え際から途切れて輪郭だけの女の顔がバチっと映った。ボーっと口を開け、目は全体が黒くどこを見ているかもわからない。うろ覚えだが口元が少し動いていた。
俺は奇声を発した。

目を開けると俺は車に乗っていた。隣に友達はいない。全く意味がわからない。しばらくぼ~っと考えていると友達が上がってきて「だいぶ良くなったか?」と言う。勇気を出して友達に説明してもらった。
どうやら俺は降りてすぐ吐きそうだから車に戻って休むと友達に言ってフラフラ上がって行ったらしい。
車にはあの濃い霧が嘘のように暖かい灯が射し込んでいた。

その数日後その場所から少し下流で倒木に引っかかっている腐乱した女性の死体が発見された。

192: 名無しバサー[] 2009/03/07(土) 16:54:58
めちゃめちゃ怖かったです

引用元: ・釣り場であった怖い話3




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