unhappy_woman2

735: なごみ 2014/09/20(土) 11:16:29.10 ID:0CEVCNW50.net
「あんたは、神楽が好きでずっと見てたわねー今日も見ていく?」
違う。本当は違うの。思い出した。行きたくなかった。
叔母さんの子どもがイカ焼きやソーセージやアイスやジュースを
一杯ねだって買って貰っているのが凄く羨ましかった。
ウチお金なかったから母さんから貰った500円だって貴重なお金で
なるべく使わずに返そうと思ってた。




でも祭りの時間は長くていつまでも終わらない。仲の良い従兄弟達で
話も楽しくて…でも立ち位置が違うんだなって思った。
何気ない感じで150円ぐらいのジュースを買って「あっち側もいっぱい屋台があったよ」
っていう叔母さんに神楽がとても好きで初めて観れて嬉しいと興して伝えて
ステージの観客席に座って何が良いのか分からない神楽を長時間観てた。
従兄弟達が早く遊び疲れて帰ろうって言ってくれればいいのにと思って。
終わったあと、家の近くで降ろされてそこからポプラまで歩いて100円で売っていた
線香花火を買って帰った。12本入りの母さんと私が好きな花火。
とても喜んでくれたのが嬉しかった。
本当は母さんと歩いて行く家の近くの花火の方が好き。
すぐ近くの場所で、路上の縁石に腰をかけたりして見る。
よく冷えたお茶を細いポットに詰めて飲みながら眺めて見上げる花火が。


736: なご 2014/09/20(土) 11:49:08.56 ID:vSCy2umx0.net
500円玉がまだなかった時代に子供だったけど
思い出して鼻の奥がつんとなった

引用元: ・あなたの心がなごむとき~第71章




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